Making Diary
<SEP. 2002>P-kies 爆チュー編
薄いボードを貼り重ねるて
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今回のメイキングは撮影小物編。あのP-kiesの「爆チュー」コーナー用です。
「ネズミと王様」というお話の背景や、小道具。全部で6カット分の背景は合成するので平面で構わないんだけど、せっかくウチがやるのならということで、こんな手法を取ってみた。薄いボードを何枚も貼り重ねて、立体感を出していく。
塗装前のお城
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塗装前のお城。左上に光源の月があることを想定して、光をあててみる。このカ ットだけは手前に人物が合成されないので、そのぶんだけ力を入れとかないと。まぁ、ここ からさらに小技を使うつもりだけどね。
厨房の背景
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これはネズミ達が楽しく遊んでいるお城の厨房の背景。やっぱり部分的に厚みをつけておく。
厨房の塗装後
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厨房の塗装後。撮影の時にはお昼の弁当に入っていたパセリをちぎって、お皿の上にのっけてみたりした。ふざけてるわけじゃなくて、意外とそういうことが面 白い効果を生んだりするものなんよ。
森の中のシーンの背景
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ネズミ達が集まって相談する森の中のシーンの背景。こうなると完全な立体のミニチュア。造花の葉っぱだけ、ミズゴケ、鉄道模型用の素材なんかにお世話になる。このへんの作業はさんざんやってきたのでほとんど悩まず。ちなみにこの中にもパセリが混じって いるけど、どーこだ?
人物サイズの小物を描く
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撮影前日にスタジオに入って、こんどは人物サイズの小物を作る。あえて立体で 作らずかなりラフなタッチの書き割りにしてみる。6カット分、結構数があるので、広 い場所での人海戦術。
ちなみに手伝ってくれたのはこのHPの「弟子募集」を見て来てくれた 人達。いきなりデカイ絵を描け、とか無茶を言われながら頑張ってくれました。
切り抜き
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17、8枚は描いた絵をスチレンボードで裏打ちして切り抜く。ものによってはネズミ達が手に持ったりするので、ひらひらしないようにね。なんだか文化祭前夜のような 光景。
スタジオのホリゾントに並べてみる
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完成後のボードの一部をスタジオのホリゾントに並べてみる。色味なんかを確認。 子供ものだからポップでわかりやすくないとね。これを爆チューや子供ネズミ達が持って、背景の中にどんなふうに合成されるのか、私もけっこう仕上がりを楽しみにしてます。
お城の背景完成図
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最後にいちばん力をいれたお城の背景、完成図。ボードの上にさらに細かい凹凸 をつけたり塗装したうえにパステルでタッチをつけたり、金の粉をなすりつけたり、とにかくいろんなことをしてます。これもテレビだとどんなふうに映るのか、楽しみ。
ON AIRは10/12の予 定だそうです。朝早いけど、見てね。
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